11月17日木曜日!!
ボージョレ・ヌーヴォー解禁です!!!!
無事当店への入荷も済んで、
あとは皆さんに美味しく飲んで頂くだけ!!∑d(≧▽≦*)
ヌーヴォーは新酒のお祭り!楽しくわいわい飲みましょう!!
今日はフランスの2011年がどんな年だったか、
今年のラパリュさんの収穫、ワインの仕上がり具合をレポートします!
■2011年産ミレジム情報■
フランスでは2011年産の収穫がほぼ終わり今は醸造の真っ最中。
2011年は決して楽な年ではありませんでした。
どちらかと云えば難しく、どの醸造元にとっても、
初めての経験が多かった年でした。
4,5,6月は全く雨がなく、真夏日のような日が続き
フランス観測史上初の長期晴天の日々でした。
乾燥度は半端ではなくこれ以上続けば大変なことになりそうな状態でした。
7月初旬からは逆に雨の降り過ぎになり、
ほぼ一ケ月の間は太陽が出なかったほどの7月でした。
幸いだったのは葡萄の成長期の5,6月が乾燥していて
病原菌すら発生できず葡萄木は健全そのものであったとのことです。
8月は冷夏でゆっくりポリフェノールが熟し、
後半の4日間は40度近い猛暑があり、これでほぼ完熟に近づきました。
8月の後半からポジョレ一、ブルゴーニュは収穫が始まり、
なんとシャンパーニュも9月初旬に収穫が始まるという異例な年でした。
逆に南のラングドックは例年と同じで9月初旬から中旬ごろに収穫を行いました。
ボルドーは9月中旬から後半に行われました。
2011年、全般的に云えることは葡萄の品質は高く比較的健全な状態で収穫でき、その上に量もそこそこ確保できて、造り手は大変満足しています。
■ボージョレのロマネコンティと呼ばれるまでに成長したラパリュワイン■
細部に渡って気配りな作業【TOP OF TOP】
ボジョレでここまで繊細に葡萄・醸造の世話をしているところはラパリュしかいません。
ジャンクロードはすべての段階で細部に渡って気配りをTOPの状態で作業しています。一つ一つの作業を見ただけでも“ウーン”と唸ってしまう。理にかなっている。それだけでも尊敬の念を持ってしまいます。
年齢的にも一通りの経験を積んでいて、暑い年も、大雨が続いた年も、雹でやられて一年の仕事が全滅した年も経験しました。人格的にも非常にバランスのとれた人物で、ジャンクロードが、文句や批判を云っているのを聞いたことがない程だそう。
サッパリしたスポーツマンタイプのかっこいいおじさんです!
若い頃、パリの消防士として特殊部隊に所属していた時に、体を極限まで鍛えたらしく『その時の筋肉がいまでも葡萄つくりに役立っているよ。』とジャンクロード。
ブイイ山の南東に位置して特殊なミクロクリマがある為、Jean Claude LAPALUの葡萄は毎年どこよりも早く熟します。
いつも自然派では最も早く収穫するのに最も濃縮感のあるワインに仕上がるのもジャンクロードの特徴。
今年も自然派では最速8月26日に収穫を始めました。既に十分熟していて、これ以上待つ必要はないと判断した為。腐った葡萄は皆無で、素晴らしく健全な葡萄を収穫できました。
風光明媚な絶景を見ながらの収穫
ここはコート・ド・ブルイ地区のブルイ山の斜面にある風光明媚な畑。左奥ニレニエ地区の丘、真ん中から右にフルーリ、モルゴンの葡萄園の丘が見渡せます。ここは100歳の古木が多くあり、生産量が極端に少ない畑。
ジャンクロード・ラパリュは自分自ら葡萄園に入り収穫を行います。一緒にやらないと大切なことを見落とす為だそうで、区画ごとに葡萄の状態が微妙に違ったりするのを隈なくチェックしておく必要があるのです。
また収穫時の温度なども実際に葡萄園にいないと判断できないことが沢山あります。自然な造りはSO2(殺菌・酸化防止剤)を添加しないので収穫時の温度は大切になってきます。収穫人が疲れてくると、熟していない葡萄を入れてまったり、葉っぱが入ったり仕事が雑になりがちになって要注意。
ジャンクロードは時々畑で考え込んでいる時があります。一年間育ててきた結果がすべてこの日の収穫で決まってしまうからです。最後のこの瞬間を間違えると一年間の仕事がすべて台無しになってしまうから。
ジャンクロード・ラパリュのワインはガメ品種とは思えない繊細さ、上品さ、フィネスを備えています。作業の一つ一つの心遣いの積み重ねがそのフィネスを生み出すのです。その一つに葡萄運搬用のケースがあります。底が浅いので絶対葡萄が潰れないのです。ここまで細心にやっているところは少なく、この小単位での運搬作業だけでも2、3人必要になる程。人件費はばかになりませんが、頑なにこれを実行しています。
この元気・陽気なエネルギーがワインの中に!
収穫時の“喜び”は超重要ポイント!
Jean Claude LAPALUは今年24人の若くて元気な収穫人を集めました。10日間の合宿生活!この収穫時の雰囲気は実に明るく楽しそう。この“喜び”はワイン造りには本当に大切なことなのです。色んな細部まで何気なく気を使っているジャンクロードと優しい奥さんがいる為、とっても居心地が良く、毎年くる顔なじみのユカイな若者が多くなります。
■ジャンクロード・ラパリュから一言■
『今年は2005年のような濃縮感を備えている。アルコール度は低いのでより飲みやすい。8月19日から23日の5日間は40度ちかい猛暑だった。一挙にポリフェノールが熟した。濃縮感たっぷり、やや酸が少なめのバランスになるだろう。喜びもいっぱい詰まってます!』
それでは皆さん明日会いましょう!!o(*≧д≦)o″))