泉屋酒店イチオシのボジョレー、ブルイイでドメーヌを営む自然派の造り手
ジャン・クロード・ラパリュから
今年の収穫・醸造レポートが届きましたのでお伝えします!!
ワインは“人”が第一!
今、フランス醸造家で人物を一人挙げろと云えば即、
この人ジャン・クロード・ラパリュを指名する。
●仕事に対する追及心
●トコトン実行する行動力
●人間としての信義を大切にしている
●やることをやった後の人間的温かさ
●許容力の広さと深さ
多くの若手醸造家がラパリュを慕って集まってくる
『ラパリュの2013年』
毎年、自然派醸造元の中では最も早い収穫をするラパリュ。
今年は9月27日、ほぼ自然派の仲間と同時期に始めた。
ラパリュの畑はブルイィ山に守られて普通は早く熟す。
今年は1980年以来の遅い収穫となった。
やはり4,5,6月の寒い春が原因で3週間、葡萄の成長が遅れた。
開花時の不天候で結実が不安定となって、ミルランデール化した葡萄が多い。そして、8月に畑の一部に雹が降った。しかしその後、乾燥が続いたことで幸い雹が当たった部分も乾燥して腐ることがなかった。
今年は結果として大変に健全な葡萄を収穫することができた。
ミルランデール化した葡萄はラパリュにとっては大歓迎だ。
ミルランデール葡萄は濃縮したジュースが搾れるからだ。
『今日収穫した葡萄はヌーヴォーにする予定です。アルコール度数は低めですが果実味は深みがあるタイプになるでしょう。何より傷んだ葡萄が少なく大変健全な葡萄が収穫できた。この葡萄で日本の皆さんを驚かせたい!グイグイいけるタイプでありながらラパリュ独特の深みを楽しめるヌーヴォーを狙いたい。楽しみにしていてください。』ラパリュ
『元気100倍のラパリュ大好き人間ばかりが集まった収穫チーム』
ラパリュの収穫は若手が多い。
毎年、ワイン好きの大学生が来るのに今年は収穫時期が遅れた為、
大学の授業が始まってしまった為に参加できなくなったメンバーが多い。
ラパリュの収穫期間は1週間と短いので
近所のリヨン大学の学生や醸造家の卵や、
ラパリュのワインをこよなく愛している若者達が集まった。
ラパリュ大好き人間ばかりが集まった。
仲間同士という感じの温かい雰囲気が漂っている。
食用葡萄の収穫のようなカジェット(箱)
収穫された葡萄は底の浅い籠、ロマネコンティより浅い箱で醸造所まで運ばれる。収穫してから醗酵槽に入るまで葡萄が重量で潰れるような危険はゼロ。
ここまで気を配っている醸造家は見たことがない。
こんな小さいことの積み重ねがラパリュ・ワイン独特のきめの細かい上品さをかたち造っている。
『2013年 ラパリュ醸造の
初収穫の葡萄が蔵に到着』
ラパリュ醸造はブルイィ山の麓、AC BRUILLYの区域にある。
北ボジョレーのクリュの中でも最も葡萄が熟すのが早いのがこの区域。
すべては元火山だったブルイィ山のエネルギー・パワーのお陰だ。
北からの寒い風を遮ってくれる。
13年、初葡萄到着に感動しているラパリュ
『2013年の初収穫葡萄がラパリュ醸造所に到着した。
何年もやっていることだが、
この最初に収穫した葡萄が醸造所に着いた時は感動するものです。
一年の農作業の過程が頭をよぎる。
そして、最初の醗酵が始まるまではドキドキするものです。』
たかが葡萄の運搬、されど運搬!
ラパリュの凄いところは、
葡萄栽培から瓶詰めまでのすべての工程を細かく細分して、
ここまでやるか?という手間暇をかけて
細心の注意を払ってやってしまっていることだ。
ロマネ・コンティでもここまではやっていない。
食用葡萄ケースに入った葡萄を丁寧に醸造所内に素早く入れる。早朝の温度が低い時に収穫した葡萄は直接、醗酵槽に。
午後の温度が上がった時の収穫葡萄は冷蔵庫にいれて一晩冷やす。ベルトコンベアーで醗酵槽の上から重力で落とし込む。
普通はポンプを使用して醗酵槽に荒々しくいれるが、
この時に折角の葡萄が傷ついてしまう。ポンプを使えば時間も人手も掛からないが、しかし偶然に上品なワインはできない。
2013年の初ジュースを利く
醗酵槽に葡萄を入れて下からジュースを抜き取って糖度を測る。
試飲をする。
この結果、これからの収穫スピードや収穫する畑の順序まで色んなことをこの試飲からシミュレーションをする。
同時に醸造のことも13年の色んな可能性とキャパシティーを図る。
今年のヌーヴォーはアルコールが低めで果実味は豊かなタイプになるでしょう。
2013年のラパリュレポートは如何でしたでしょうか?
11月18日(月)開催の満月ワインバーではこのラパリュの懇親の作品
『AOCブルイイ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2011年』グラス800円そして
甕壷で造った超希少な『アルマ・マテール 2010年』グラス1,300円
を出す予定です。
ぜひこちらも飲んで頂き、ヌーヴォーの到着を楽しみ待ちましょう!!